Tha House of Rhyme'n Flow II
Black Music、Movies, American Idol & Jet Li
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めぐみ

Author:めぐみ
HipHopとR&Bを愛する二児の母。
たまに映画レビューなんかも。

アリーヤ目当てで「ロミオ・マスト・ダイ」を見たのになぜかジェット・リーにハマり、激萌え継続中。HipHopとKungFuはどこか似てる。

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***American Idolは、Fox Japanで見ています。アメリカで見ている方の結果ネタバレ等はご遠慮願います。

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映画「ヨコハマ・メリー」
【追記】
後半に、メリーさんの消息について追記いたしました。

20060824145029.jpg久々に、じわじわと胸が熱くなった映画です。
戦後50年間、横浜で娼婦として暮らした女性の素顔に迫ったドキュメンタリー、ヨコハマメリー(←映画公式サイト)。

雑誌bmrにて、故・中尊寺ゆつこさんが「ハマのメリーJブライジさん」という4コマ漫画を連載していましたよね。

このタイトルの元ネタとなっていたのが、実在の人物「ヨコハマメリーさん」です。
全国的にどれくらい知名度があるかはわかりませんが、横浜界隈では、とても有名な人。

初めて見る方は驚かれると思いますが、彼女はいつもこのような厚塗りメークで横浜の町を歩いていたのです。
yokohama-mary.gif



私は、1991年から1993年までの約2年間、横浜に住んでいたのですが、2回ほど、横浜駅西口のバス・ターミナルで「メリーさん」に遭遇したことがあります。

同僚からの噂で「ホワイト・メリーさん」という人が横浜界隈に出没するとは聞いていたのですが、実際に見たときはかなり強烈でした(>_<)。
本当に真っ白に顔を塗りたくり、白いドレスに白いタイツといういでたち。

でも、当時はインターネットが普及する前。
どういう人なのかなんてわからないまま、「ただの変な人」とだけ思っていました(^^;)

「メリーさん」の人生を初めて知ったのは、kaiserさんのエントリーからリンクされていたサイト「都市伝説・ハマのメリーの真実」を見たとき。

衝撃的でした。
昔「パンパン」と呼ばれた、米軍相手の娼婦がいたそうですが、メリーさんもそのひとりだったそうです。
そして、彼女のドキュメンタリー映画が作られたことを知りました。

以下は、メリーさんの消息についての「ネタバレ」も含みますので、これから映画を見る予定の方はご注意ください。
(今後の上映情報はこちら。)


【概要】
伊勢崎町や関内など、横浜の繁華街に戦後50年にわたり立ち続け、'95年に忽然と姿を消した老娼婦。白塗りの顔でドレスをまとい、背中を丸めて大きなキャリーバッグを引きながら馬車道を歩くその姿は、一度見たなら忘れない鮮烈な何かを焼き付けた。
その人の気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなり、人々は彼女を“ハマのメリーさん”と呼んだ。   


【感想】
merrystandin.jpg
こんなに静かな映画は初めて・・・かもしれません。
時折、「伊勢崎町ブルース」やJazzがBGMとして流れますが、音楽のないシーンが多く、昔の横浜の映像や写真を交えた関係者へのインタビューが淡々と続いていきます。大げさな演出も全くないシンプルな構成。
インタビューされている人が黙ると、完全に無音になっちゃうんですよね。

でもね、ホントに吸い込まれるように見ました。
永登元次郎さんという、シャンソン歌手(ゲイ・ボーイ)の方がメリーさんを支援していたこともあって、彼の視点が多く、彼の人生も重なっています。(しかも、元次郎さんは癌に侵されており、映画公開の前に亡くなったとのことです:涙)。

メリーさんは、戦後、横須賀のドブ板通りに立っていたそうですが、1960年代前半に、横浜に移ります。最初はどうだったかわからないけど、晩年はずっとホームレスだったそうです。
GMビルという、横浜の繁華街のビルに寝泊りしていたそうで。
でも、気位は高く、他の娼婦と交流することもなく、よほど親しい人でなければ、自分のことを多く語ることもなかったみたいです。
そういったエピソードを、当時を知る方たちが語っていきます。

このドキュメンタリーに登場する横浜の風景が、私にとってはとっても懐かしかったし、メリーさんが横浜から姿を消す数年前の「リアルな姿」を見れたのは、実は光栄なことだったんだなーと思いました(^^)。


【消息】
ここから、ネタバレです。

メリーさん、映画製作時点では、健在でした。
1921年頃の生まれとのことですから、今もお元気なら85歳前後でしょう。
横浜から郷里(映画の中では、それがどこかは言及されていませんが、岡山だそうです)に帰り、老人ホームで暮らしているそうです。

【追記】
この後、ネットで調べていたら、メリーさんは2005年の1月に永眠されていたことを知りました。享年84歳。ご冥福をお祈りいたします。


元次郎さんが、慰問に訪れてシャンソンを歌うのですが、それを見つめている「メリーさん」は、もう白塗りでもなく、白いドレスも着ていなくて、フツーの優しいおばあちゃんといういでたちでした。
小柄で、とっても穏やかに微笑んでいて、本当に上品な人。

それを見ただけで、涙が出てしまいました。
ようやく今、老人ホームのベッドでゆっくり体を休めることができるようになり、もう厚塗りという「仮面」は必要がなくなったのかもしれません。

若いときには、進駐軍の将校と恋に落ち、それなりに楽しい時期もあったと思いますけど、その後は何十年もの間ホームレスで、奇人扱いされてて。それでも、気品を失わずに生きてきた強い女性だったんだと思います。

恐らく、同じホームの人に、自分の人生なんて語らないんだろうなあ・・・。

メリーさんという人物を追いながら、同時に「昭和の風俗」「横浜の歴史」も垣間見えるという、切ないけれども趣のある、素敵な映画でした(^^)。

主題歌の「伊勢崎町ブルース」も最高。
オリジナルの青江三奈さんではなくて、渚ようこさんという歌謡曲歌手の方が歌ったバージョン。Jazzyなアレンジでカッコ良かったです。
今回、見に行った映画館も、これまた昭和の香りで。
徒歩圏内だし、これから通おうかな(笑)。(セントラル劇場

最後に、関連書籍のご紹介。
上記の「都市伝説」のサイトも、この本を多く参考にしているうようです。

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー 天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー
山崎 洋子 (1999/10)
毎日新聞社

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この記事に対するコメント

映画は観ていませんが、ほんもののメリーさんに遭遇したことがあります。
ほんとにこんな感じで、子どもだったのでちょっと怖かったです。
彼女はとくに目立っていましたが、数十年前にはまだ戦後の名残を残した人が街中で見られましたね。
【2006/08/24 15:15】 URL | しょこら #- [ 編集]


聞いたことはありましたが、まさか岡山の方だったなんて!!(驚愕)
…色々考えさせられるテーマみたいですね。。。
【2006/08/24 21:16】 URL | 遠野 #- [ 編集]


メリーさんの話は以前から聞いたりしていましたが、関西在住の私は勿論ご本人を見かけたことはないです。が、これすごく見たいんですよね~。私の地元にはまだ来てないようですが、来たら絶対見ようと思います。戦中、戦後の女性の人生って、メリーさんだけでなく、きっと一言では語りつくせないものなんだろうな、なんて考えます。
【2006/08/24 21:43】 URL | South Bum #- [ 編集]

★しょこらさん
おぉ。子どもの頃に遭遇したということは、横浜近辺に住んでらっしゃったんですか?
確かに、大人が見ても不気味なので、子どもには怖いですよねー。
でも、最後に映っていた素顔のメリーさん、とっても綺麗でしたよ(^^)。
80歳過ぎてあんなに美しい人も珍しいくらいに。

言われてみれば、子どもの頃はまだ「戦後の風景」ってありましたよね。戦争で片足を失った人が、兵隊さんの服を着て募金を呼びかけてたりとか。さすがに50年経って、変わって来たんでしょうねー。
【2006/08/24 23:01】 URL | めぐみ #hCQmu5uI [ 編集]

★遠野さん
そうなんです。岡山出身だそうで。
映画では出てないんですけど、「都市伝説」のサイトに書いてありました。
なぜか、マイミクの中に岡山の方が3人もいるんですよー(^^)。

考えさせられますけど、決して暗くはないんですよ。v-410
メリーさんも、将校さんの愛人だった頃はホテル暮らしだったり、豪勢な生活をしていたみたいだし。年老いていく現実を受け入れられずに、過去に生きていた人なのかもしれませんねー。
【2006/08/24 23:14】 URL | めぐみ #hCQmu5uI [ 編集]

★South Bumさん
関西の方でもご存知なんですねー!
残念ながら大阪での上映は終わったようですが、京都ではアンコールでまたやるみたいですね。DVD化されればいいんだけど。
戦後の横浜をメリーさんを通して描いたドキュメンタリーとして、とっても良い映画だと思いました(^^)。

>戦中、戦後の女性の人生って、メリーさんだけでなく、きっと一言では語りつくせないものなんだろうな

ですよねー(>_<)。
「塀の向こうのアメリカ」に憧れて、わざわざパンパンになることを決めた女性もいたみたいですし、現代の価値観や道徳観ではとても計れない状況だったんでしょうねー。戦争を体験した人には、ひとりひとりに、ドキュメンタリーが作れるほどのドラマやエピソードがあるんじゃないかなーと思いますv-265
【2006/08/24 23:44】 URL | めぐみ #hCQmu5uI [ 編集]


あたしもこれ見ましたー
ドキュメンタリーなのに最後まで釘づけでしたわ
めりーさん歳とっても綺麗さんですた!
【2006/08/25 00:01】 URL | Ryoko #.PuZ6nak [ 編集]

★Ryokoさん
おー、Ryokoさんも見たんですねー。
映画館に来てるお客さんの年齢層、高くなかったですか?
私もそうだけど、30代から50代で、ひとりで来てる女性が多くて、カップルはほとんどいませんでした(笑)。
最後まで主役が登場しない映画も面白いですよねー。監督は、撮影の最初の段階でメリーさんの居所を知って、いろいろお話も聞いてたみたいです。最終的に、メリーさんの映画というより、横浜の戦後史を描いた作品になってましたよね(^^)。
【2006/08/25 09:36】 URL | めぐみ #hCQmu5uI [ 編集]

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